小野小町『花の色は…』美しさと無常
1. 歌と読み
花の色は/移りにけりな/いたづらに
我が身世にふる/ながめせしまに
— 小野小町
現代仮名遣い: はなのいろは うつりにけりな いたずらに/わがみよにふる ながめせしまに
2. 意味(やさしく)
花の色はいつの間にかあせてしまった。むなしく時間が過ぎる間に、雨空を“長雨(ながめ)”のように眺め続けているうちに、私の美しさも色あせてしまった、という“美と無常”の歌です。
3. ポイント
- 掛詞(かけことば):
- 「ながめ」=“長雨”と“眺め”。
- 音の流れが美しく、声に出すと記憶に残りやすい一首。
- 競技かるたの決まり字は「花の…」で速攻系。上の句が強いです。
4. 覚え方のコツ
- 「花の色」「移りにけり」「ながめ」の三要素をイメージで結ぶ。
- 個人的な感情(自己語り)が核。主体の“わが身”を忘れない。
5. 一言メモ
“儚さの美学”を代表する一首。春の終わりや雨の日に読むと、情感が深まります。
