
在原業平『ちはやぶる…』竜田川の赤
1. 歌と読み
ちはやぶる/神代(かみよ)もきかず/竜田川(たつたがは)
からくれなゐに/水くくるとは
— 在原業平朝臣
現代仮名遣い: ちはやぶる かみよもきかず たつたがわ/からくれないに みずくくるとは
2. 意味(やさしく)
神話の時代にも聞いたことがない。竜田川の水を、紅葉が“緋(くれない)”の紐のように括(くく)り染めにしているなんて。紅葉で川が真っ赤に染まる驚きを、生き生きと表した歌です。
3. ポイント
- 枕詞「ちはやぶる」は“神”にかかる強い響きの決まり文句。
- 比喩が鮮烈:「水くくる」= 水を絞り染めにするイメージ。
- 決まり字は「ちはやぶる」。冒頭の音で一気に取りにいけます。
4. 覚え方のコツ
- 連想法:ちはや(千早)→紅い衣→“くくり染め”→竜田川、と連ねて覚える。
- 口に出してスピード感を意識。「ちはやぶる」で加速する感じを掴む。
5. 一言メモ
紅葉の名所・竜田川(奈良)が背景。秋の大会シーズンの定番としても親しまれています。

